
ニュース・リサーチ
2023年9月14日(木)
ウクライナは、ロシアの虚偽報道、隠蔽、プロパガンダ、各種偽情報との情報戦を繰り広げています。G20はじめ、国連加盟国ほぼすべての国々もロシアの嘘(偽情報)がここまで酷いと改めて認識することとなり、ロシア人に対する信用は大きく失墜しています。ロシアは、いわゆる『ならず者国家』である北朝鮮との関係を深め、いよいよ大きな北朝鮮のような存在に変貌してきています。
そんな中、ウクライナでは、AIを使ってロシアの偽情報を見つけだすテクノロジーを開発しています。 ウクライナDX大臣のミハイロフェドロフ氏は下記のように発表しています。
『ウクライナの開発者は、イベントを監視・分析し、情報空間における操作を検出できるAI搭載のマンティス(Mantis Analytics)プラットフォームを開発した。マンティスは、メディア、ソーシャルネットワーク、情報プラットフォームからの何千ものメッセージと何ギガバイトものデータをリアルタイムで処理し、すべてをインタラクティブな地図上にプロットする。
このデータは、偽情報や敵対的プロパガンダに対して効果的に対抗するのに役立つ。結局のところ、ロシア人がどのようにフェイクを拡散し、偽情報を共有しているかが一目瞭然に可視化されるのだ。
マンティスは、ウクライナ人によって開発され、ブレイブ1防衛技術クラスターでテストされているユニークな開発のひとつに過ぎない。今後、さらに多くの技術やイノベーションが生まれるだろう』
このようにミハイロフェドロフ氏は述べています。
ウクライナは、ロシアに比べると人口は3分の1ですが、得意のデジタル・ITを駆使して、ロシアがこれまで長年かけて築いてきた世界中に散らばる偽情報ネットワークを破壊しつつあります。
2023年9月13日(水)
ミハイロフェドロフDX大臣は、陸軍の無人機オペレーターは、前線全体に沿ってロシアの装備を攻撃し続けていると高く評価しています。
フェドロフ氏は
『現在、最もホットな地域の1つはクピャンスクであり、第92機械化旅団のヒルズUAV攻撃中隊の兵士がロシア軍のアカシア自走砲システムの攻撃に成功した。
ロシア軍は、ウクライナの陣地に気づかれまいと砲の偽装を試みたが失敗。我々の兵士が送り込んだ攻撃ドローンによって破壊された』
と語っています。また同氏は、
『私は、ロシアの装備を24時間365日ガラクタの山に変えている軍に感謝している。これから、前線にはもっと多くのドローンが配備されるだろう。我々はそれに取り組んでいる。ドローンが増え、ディアが発展し、新しいデジタル・ドリームが生まれ、教育が変革されるだろう』
と締めくくっています。