最近、コロナウイルス蔓延が世界経済にもたらす悲惨な影響が話題になっています。もちろん、コロナウイルス流行の大規模な悪影響は否定できません。しかし、今回は、暗い雰囲気を少し直すために、JoinJapanが皆様にパンデミックのポジティブな面をご紹介していきたいと思います。
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大気汚染や温室効果ガスが激減
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パンデミックの影響で世界的に経済活動が低下している状況で、エネルギー消費や移動に伴う様々なガスの排出量が減りつつあります。
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フィンランドの独立研究機関であるセンター・フォー・リサーチ・オン・エナジー・アンド・クリーンエアー(CREA)の分析によると、経済が減速した影響で中国だけでも2億トン分の二酸化炭素(CO2)が大気中に排出されなくなり、中国のCO2排出量は前年同期比25%も減少したようです。これに伴い、今年の中国の二酸化炭素排出量は約1%減る見通しです。一見すると、小さい数値かもしれませんが、経済発展のために気候変動を無視し、自然を犠牲にしてきた中国のわりには、悪くない成績だと言えるでしょう。
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また、自動車や工場から排出され、大気汚染の原因となっている二酸化窒素(NO2)や一酸化炭素(CO)も減っています。
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NASAの宇宙飛行センターで大気質を調査しているフェイ・リュウ氏は、「これほど広い範囲で劇的に減少するのは初めて見た」とコメントしました。
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旅客機の運航が激減し、何百万人もの人が自宅で働いている現状では、中国だけではなく、多くの国でもNO2を含む汚染物質の排出量が減少しています。欧州宇宙機関の分析によれば、北イタリアでは排出量の減少が特に著しいです。ニューヨークやロサンゼルス、モスクワ等といった世界の多くの大都会では、交通量が減り、空気が大分きれいになりました。
ところで、米スタンフォード大学の研究者、マーシャル・バークがコロナウイルスの意外な結果を指摘しました。コロナウイルスによる死亡者が多い一方、中国が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために打ち出した厳重な対策のおかげで、大気汚染が改善されて、大気汚染による数万人の死亡のリスクを避けた可能性があるとマーシャル教授がまとめました。
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自然が支配?!
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パンデミックの影響で、イタリア全土で封鎖措置が敷かれる中、水の都として世界的に知られるベネチアでは、観光客や水上交通量が減りました。その結果、運河の水が奇麗になり、魚が戻ってきました。また、人間の人影も亡くなったローマの中心部にある噴水では野生のカモが現れました。
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インドでは、ビーチに人がいないため、絶滅の危機に瀕している475,000匹のヒメウミガメが東部インドにあるオリッサ州で6000万個の卵を産みました。
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このように、コロナウイルスの危機は地球規模で環境へ好影響をもたらしています。今後、この経験を踏まえ、環境に配慮したビジネスと技術が増加するとJoinJapanのチームが期待しています。弊社はヨーロッパ、アジア、CIS諸国のエコスタートアップを積極的に支援してまいります。投資家をお探しの方、JoinJapanに今すぐお問い合わせを!