ロボットの「手」に人間並みの触覚能力を与えるGelSightセンサー

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ロボットの「手」に人間並みの触覚能力を与えるGelSightセンサー

ロボットの「手」に人間並みの触覚能力を与えるGelSightセンサー

21世紀はロボット化がどんどん進んでいる時代です。しかし、ロボットにはまだ足りない機能がたくさんあります。その一つは触感能力です。

しかし、この度、MIT人工知能研究所の科学者がロボットの「手」に高度な感受性を与えるセンサーを発明しました。その名前はGelSightです。JoinJapanチームは今回、現実世界をデジタル情報に変換する人工触覚センサーのGelSightについて皆さんにご説明します。

GelSightの機能とは?

同センサーの発明者、ジョーンズは、コンピュータービジョンの専門家であるMIT教授のエ
ドワードアデルソンの研究に基づいて、2011年にセンサーを開発しました。

GelSiteセンサーは人間の指先を真似する透明なゲルパッドからできています。そのゲルパッドは物の表面を読み取り、コンピュータ画像処理技術を通じてタッチを画像に変換します。その結果、表面の3次元マップが作成され、表面不整を高精度で測定できます。

9年前の発明時点からGelSightは1,000万ドルの投資を集めることができました。スタートアップへの総投資金額は1180万ドルです。同社は2020年に100台以上のセンサと2,500個のゲルカートリッジを販売する予定です。

視覚的なセンサーのGelSightは様々な分野で使用されます。ハーバード大学の研究者はGelSightを使い、魚の鱗を研究しています。また、化粧品メーカーは同センサーで製品のしわ充填の品質を測定します。

GelSightは航空宇宙工学で積極的に使用されており、高価な金属部品にある傷やへこみを測定できます。ロールスロイスはこの素晴らしいセンサーのおかげで、サービスセンターでエンジン部品の欠陥を特定しています。GelSightの潜在力はこれだけではなさそうですね。

「GelSightの機能には比類がない。このデバイスを使用して、子供でもこのセンサーを使い、正確な測定ができる」とロールスロイスの革新的な開発部のアリスター・ドナルドソンがセンサーの魅力を高く評価しました。

将来、GelSightの技術の知見を活用し、ロボットに触覚を与え、より小さな物体を操作、細かい作業をできるようにしたシステムの開発が予定されています。

この先端技術についてもっと詳しく知りたい方は以下のリンクをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=w1EBdbe4Nes&feature=emb_logo

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