2023年、ウクライナが日本から輸入したものTOP10

ウクライナは日本からどのようなものを輸入しているのでしょうか？本記事ではウクライナの貿易統計データをもとに、深掘りしていきます。

2023年の輸入総額

ウクライナの貿易統計データによると、2023年のウクライナの輸入総額は635億6699万ドルでした。この内、輸入元の国別ランキングで日本は19位であり、2023年の日本からの輸入総額は9億826万ドルを記録。前年比でプラス40.9%と大幅に増加しました。

対して、2023年にウクライナから日本への輸出総額は3505万ドルであり、輸出から輸入を引いた差額は マイナス8億7323万ドルと、日本との貿易においてウクライナは大幅な輸入超過となっています。

2023年のウクライナが日本から輸入した品目の上位

1位は「鉄道を除く陸上交通車両」で6億1139万ドル。前年比でプラス51.1%の増加。日本からの輸入額に占める割合は67.3%と、圧倒的な割合でした。この品目に分類されるのは、日本からの自動車など。ウクライナでは日本車が人気であり、2023年のメーカー別新車販売台数ではトヨタが1位を占めています。

2位は「原子炉・ボイラー・機械」で7774万ドル。前年比でプラス75.1%の増加。輸入額の8.6%を占めました。ウクライナでは4箇所に原子力発電所がありますが、その内の1箇所であるザポリージャ原発は現在ロシアが占拠中。ロシアによるウクライナの火力・水力発電所等への激しい攻撃もあり、稼働中の3箇所の原発の重要性が増しています。

3位は「光学装置・写真装置」で7021万ドル。前年比で15.2%の増加で、輸入額の7.7%を占めました。ウクライナに進出しているこの産業の日系企業としては、富士フィルム、パナソニック、キャノンが挙げられます。

4位は「電気機械」で7021万ドル。前年比で19.6%の増加。輸入額に占める割合は4.4%を記録しました。

5位は「医薬品」で2205万ドル。前年比でマイナス6.6%の減少。輸入額の2.4%を占めました。日系の医薬系企業では、武田薬品工業が2008年からウクライナに進出しています。

6位は「ゴム」で1857万ドル。前年比でマイナス0.8%と小幅な減少。輸入額の2%を占めました。

7位は「合成繊維」で904万ドル。前年比で6%の減少で、輸入額に占める割合は1%でした。

8位は「有機化合物」で832万ドル。前年比で1％の小幅な上昇。輸入額の0.9%を占めました。

9位は「プラスチック、ポリマー材料」で690万ドル。前年比でマイナス1.1%。輸入額の0.8%を占めました。

10位は「様々な完成品」で534万ドル。前年比で23.9%の増加で、輸入額の0.6%を占めました。

まとめ

以上のように、ウクライナが日本から輸入したものについては、自動車が圧倒的な存在感を示しています。

今回取り上げた品目以外の輸入データや、毎年の輸入の推移などについてご興味のある方は、ぜひウクライナの専門家であるJoinJapanまでお気軽にお問い合わせください。