充電スタンド屋は障害者向けの電気自動車、 無人ロボットトラクターに挑む

ニュース・リサーチ

充電スタンド屋は障害者向けの電気自動車、 無人ロボットトラクターに挑む

充電スタンド屋は障害者向けの電気自動車、          無人ロボットトラクターに挑む

障害者向けの電気自動車・充電スタンド・無人ロボットトラクター等が全てウクライナのEcoFactor社

先進国においてエコで経済的である電気自動車の需要が高まっている。2018年ウクライナは電気自動車の販売増加で世界のトップ10に入った。2021年6月1日までに64,459台の電気自動車が登録された。それは隣国の電気自動車の台数を加算した数を上回り、電気自動車の市場ではウクライナが東ヨーロッパのリーダーである。

セルヒー・ヴェリチェウさんと「EcoFactor」というチームはガレージからスタートし、ハブを設立し、レースやラリーで電気自動車の力を見せ何回も勝利し、数世代の充電スタンドを開発し、無人ロボットトラクターを造るという夢を持っている。会社のR&Dは以下のことに専門し、ゼロからゼロから開発および製造をしている。

  • 商用電気自動車
  • エネルギー貯蔵システム
  • エネルギー管理システム
  • エネルギー監査システム
  • インフラソリューション

7年間にわたって、6つのプロジェクトが公開された。

  • ZAZ electro;
  • Tractor Electro 2:0;
  • Synchronous;
  • Nissan Leaf Cargo;
  • USEC;
  • G-Vegan.

EcoFactor社が自慢している業績がいくつかある。まず、2016年にEcoFactorのチームはSynchronousというウクライナ製電気コンセプトカーの設計に参加した。プロトタイプはウクライナで設計・組み立てが行われ、モナコでの国際会議「EVER2016」で紹介された。 その自動車はレトロフューチャーなデザインで作られた。 EcoFactorのチームによると、この車はホテルのシャトルバスやタクシー、ツアーカーとして使用できるという。

そして、EcoFactorの最新プロジェクトも話題になった。2020年8月20日にキエフでUSEC(Ukrainian Social Electric Car)という障害のある方向けの電気時自動車のプレゼンテーションとショーランが開催された。ウクライナのテレビ番組のMCであるビクトリア・キオセのアイディアがEcoFactorの技術者チームによって実現され、USECという電気自動車が多量生産に準備している。まず、第一歩として今使っているUSEC車についてフィードバックを貰うことです。そして、フィードバックに応じた電気自動車をウクライナの各州にてカーシェアリングを行うことだ。目標として、障害のある方向けの電気自動車を多量生産し、1万ドル以下の値段で販売することです。USECを100%ウクライナ製の自動車にしたいとEcoFactorのチームが述べた。

EcoFactorのチームは、15種類の充電スタンドを開発し生産している。それは自宅と外の両方で使用できる携帯型充電スタンドと、屋外に設置される固定型充電スタンドだ。電気自動車用充電スタンドは統一されたものではなく、種類と使用基準によって分かれている。EcoFactorは、ウクライナで初めて日産・三菱・トヨタ・スバルの自動車が扱うCHAdeMOという急速充電スタンドを開発している。 EcoFactor Chargeは、人気モデルである日産リーフという電気自動車を30分でほぼ完全に充電できる充電スタンドを販売している。 開発基準が色々ある中で、EcoFactorは市場の変化に迅速に対応できると、セルヒーさんは言う。

「充電スタンドの電源部分をゼロから開発したことが私たちの誇りです。次の日に基準が変わっても、私たちは充電ケーブルを変えればいいだけなのです。うちのチームの開発は非常に柔軟性があり、大企業より活発です。」

セルヒーさんは充電スタンドの市場の変化は速いと語った。2016年からEcoFactorのエンジニアはAC型の充電スタンドを三世代にわたり開発した。第一世代の充電スタンドはインターネットに接続できず、一台しか充電できなかった。 第二世代の充電スタンドもインターネットに接続できなかったが、RFIDカードの登場によりユーザーが10人まで充電器に接続できた。第三世代の充電スタンドは、RFIDカードまたはNFCカードを通じてインターネットに接続できる。ユーザーはサーバーに接続してから、充電プロセスをリモートでコントロールできる。 この充電スタンドは市場の需要に最も適応しているので、EcoFactorがそれを生産し販売している。

セルヒーさんと EcoFactorチームの大きな夢は、農家に役立つ無人ロボットトラクターを造ることだ。エンジニアによると、トラクターの所有者は燃料補給について時間を浪費せず、自宅でトラクターを充電できるという。 2015年にEcoFactorはTractor Electro2.0を発表した。 ハルキウのトラクター工場のあるモデルを参考に、1回の充電で最大8時間稼働可能な電動トラクターを製造した。大量生産の場合には、あのトラクターはより簡単なメカニズムと高い効率性能を持つだろう、とセルヒーさんは語った。

「オートパイロットのトラクターを造りたいと思っています。空から農場をモニターし、センサーによってすべてをコントロールすることをできるようにしたいです。それが可能であることが分かりました。そのような技術は既にあるので、あとはそれらを組み合わせれば準備万端です。電動トラクターの作り方を分かりますが、コスト面や技術面で課題があることが分かりました。それで、現在は電気自動車や充電スポットのような造りやすいものから経験を得ることにしました。」

EcoFactor社はウクライナ国内のみならず、モルドヴァ、ロマニア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、エジプトにも電気自動車のインフラ整備を開発している。