廃タイヤの処理は世界で重大な問題になっています。不適正な処理による環境負荷の増大、有毒元素の排出、廃タイヤを取り巻く問題は深刻化しつつあります。また、処理方法として、 廃タイヤを燃やしてしまうと、大気中に大量の有害ガスが放出されます。
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では、廃タイヤは一体どうやって処理すれば良いでしょうか?JOINJAPANのチームがウクライナのスタートアップ、Ecotyreに直撃取材を敢行してみましたので、皆さんにお伝えします。
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Ecotyre曰く、「一般的なタイヤは75〜85%のゴム、15〜25%のタイヤワイヤー、その他の少量添加剤で構成されています。その廃タイヤを処理する際、多くの場合、シュレッダーで金属ワイヤーとともに粉砕している状況です。もしくは、単純に焼却という処理方法が使われることもあります。
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その場合、当然ながら大気中への有害物質の排出量が増えてしまいます。弊社Ecotyreが開発したラインでは、タイヤが粉砕されることはなく、金属、ゴム、ゴム繊維に分離されます。その後、純粋なゴムは、新しいゴム製品の原料となるゴムペレットにし、リサイクルしやすい状態にします」
とのこと。
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Ecotyreの開発ディレクター、ハラフカ・ナザルらは約10年の歳月をかけて、廃タイヤの処理技術を研究してきたようです。熱心なことです。
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さらに、処理中に放出される少量のガスは、ボンベに入れ、販売するそうです。
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Ecotyreの廃タイヤ処理ラインの能力は、1時間あたり約1トンですが、将来的にはもっと向上させていける見込みです。
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また、「弊社Ecotyreの処理ラインの主な利点(特徴)は、その『移動性』です。世界中どこでも処理ラインが作れます。また、リサイクル処理したゴムの純度が高いことも特徴です。弊社の処理ラインは、150万ユーロで販売する予定です。最大のライバルMTB(フランス企業)よりも安く
提供します」とハラフカ・ナザルは主張しました。
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Ecotyreは既に南アフリカ共和国の会社と協力していることに加え、オーストラリアとドイツも同スタートアップに興味を持っているようです。
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今後は、日本の処理技術との比較も重要になってくると思います。
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