新型コロナウイルスの流行はどんどん勢いが増しています。現時点では、世界中における感染者数が542,417人に達しています。飛沫感染のウイルスなので、とても早く人から人へ広がっていきます。その結果、多くの国では国境・空港管理の強化措置が導入されました。また、国境を完全に閉鎖し、都市間移動を制限した国も少なくないです。
ニュース・リサーチ
新型コロナウイルスの流行はどんどん勢いが増しています。現時点では、世界中における感染者数が542,417人に達しています。飛沫感染のウイルスなので、とても早く人から人へ広がっていきます。その結果、多くの国では国境・空港管理の強化措置が導入されました。また、国境を完全に閉鎖し、都市間移動を制限した国も少なくないです。
この状態の中、新型コロナウイルス感染症の経済影響が深化しています。コロナウイルスの蔓延のせいで、金融市場の崩壊、工場停止、貿易と投資の減少、ホテルとレストランの倒産が起こっています。また、専門家は世界が近いうちに経済危機に直面すると予測しています。しかし、コロナウイルスは悪影響ばかりではありません!
今回、JoinJapanチームはコロナ流行がビジネスにもたらすチャンスをここでまとめてみました。
遠隔コミュニケーション普及
多くの企業が新型コロナウイルス感染拡大に伴い、在宅勤務への切り替えを行いました。その中には世界大手企業のフェイスブック、グーグル、アマゾン、アリババ、ツイッター、スラック(Slack)、マイクロソフトが挙げられます。JoinJapanが調べたところ、新型コロナウイルスによって発生する在宅勤務を支えるテクノロジーが飛躍的に進歩すると見込まれます。コロナはすでにリモートアクセスワークステーションとテレビ会議ソリューションへの需要に拍車をかけています。在宅勤務制度導入によって、今後、従業員が遠隔で作業過程を監視・制御し、作業自体が半自動システムによって実行される技術が刺激的に発展するだろう。
また、外出できない状態では、インターネットアクセスがコミュニケーションツールとしてとても大切な役割を果たしています。そのため、Comcast社とT-Mobile社はインターネット料金を安くしました。また、Folding@Homeプロジェクトは、ウイルス研究のために誰もが自分のコンピューターのコンピューティング能力を共有することを勧めています。素晴らしいですね。
コロナウイルス感染拡大がビジネス成長を後押しする?!
コロナウイルスの感染拡大で恩恵を受けているのは手指消毒剤、石鹸、マスクのメーカーだけではありません。
「危機に見舞われるとき、同時にチャンスが訪れるものです」と、コンサルティング会社のカンター・ミルウォード・ブラウンでグローバル評価部門のディレクターを務めるエルスペス・チェンがコメントしました。外出規制の恩恵を受けたのは宅配サービスを提供する企業です。食料品や雑貨の宅配事業が当然ながら業績を伸ばしています。
もう1つ盛り上がりを見せる産業が自動車メーカーです。今回の感染拡大を受け、公共交通機関に頼りきるのではなく、自ら移動手段を持つことの重要性に気づいた人が多いですね。そういった需要を受け、感染がおさまったあとの「爆買い」を狙い、一部の自動車会社はライブ配信をやりつつ、そこで車の試乗チケットを売っています。
テレワークの需要が高まる中で、ヴィデオ会議サーヴィスを提供するZoomの株価は2月以降、1月初旬のほぼ2倍に値上がりしています。同社は2019年後半には損失を出しましたが、在宅勤務の人口が突如として世界的に増えたことから、株価がかつてない高値を付けています。
面白いことに、社名が似ているZoom Technologiesという企業の株価が2月には2倍になりました。投資家が会社名を間違って株を買い付けてしまいました。
また、ビジネス用チャットアプリの「Slack」を提供するスラック・テクノロジーズの業績も急上昇中で、2月の株価は30.3パーセント値上がりしました。
コロナウイルスとイノベーション
本来、感染症の治療薬は非常に儲かるため、利益を独占しようとクローズドな開発になりがちです。しかし、今回はパンデミックになったことも踏まえ、特許や収入を求めない旨の声明がさまざまな研究機関から出ました。その結果、コロナウイルス関連の論文は1日100本ペースで発表されており、オープンイノベーションがグローバルな規模において深化しています。
また、IT分野にもイノベーションが起こっています。この度、中国が感染リスクを表示するアプリをリリースしました。このアプリでは、自分の乗車した公共交通機関を入力すると、その電車に感染者がいたかのが特定されます。
最後に、皆様を笑顔にさせるために、面白いプロジェクトをご紹介したいと思います。ご存知の通り、汚染された手で目、鼻、口を触ると、粘膜からウイルスが体内に侵入する恐れがあるため、コロナウイルス流行の時に顔は触っていけませんね。ある技術愛好家は機械学習を使用して、Don't Touch Ya Face(日本語:顔を触るな)というサイトを作成しました。ご興味のある方は次のリンクをご参照ください。
コロナウイルスの流行が、パニック状態ではなく、世界各国の協力関係深化、新しいイノベーションの登場に繋がるとJoinJapanチームが期待しています。私たちは、世界中の革新的なスタートアップとビジネスをサポートし続けます。